IT未経験者にとってITパスポート試験は資格取得するべき?

資格の取得は、スキルを身につけた証拠として第三者に伝える手段として非常に有効です。クラウドエンジニアはITエンジニアの一種のため、ITに関しても理解を深める必要があります。ITの基礎知識を学ぶための資格としてITパスポートがあてはまります。

本記事では、クラウドエンジニアを目指す方にとって、ITパスポートの取得を悩んでる方向けに取得を目指すべきかをご紹介いたします。

ITパスポートの取得の必要性が明確になれば、具体的な目標を立てることができます。逆に、必要でないと分かれば、異なる学習に時間を充てることができ、限られた時間を有効に活用できます。

いっしー

・ITパスポートとは?
・ITパスポートは取得する意味がないのか?
・取得を目指す人はどんな人がおすすめか?

令和5年度(2023年)7月にITパスポートを受験しました。まだ合格かは分かりませんが、点数の結果はこちらです。

目次

ITパスポートとは? ~ 基本情報 ~

ITパスポートとは

みなさんはITパスポートをご存じでしょうか?公式では以下のように説明しています。

iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です
出典:ITパスポート試験|https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/about.html

ITの基本的な概念や用語、ネットワーク、データベース、セキュリティや経営全般の知識などの幅広い分野の総合的な基礎知識を学ぶことができる国家資格です。

今の時代ITを利活用しない方はほとんどいないですよね。つまり、ITエンジニアのみならず、現代社会においてITを利活用する社会人に求められる基礎的な考え方や知識を身につけているかの証明となります。

いっしー

国家資格と聞くと堅苦しいイメージだけど、学生や、ITをこれから学びたい方にとって、初めの一歩として持っておきたい資格だね。

難易度・合格率

全ての社会人に求められてる国語や数学といった学生時代に習う共通的のレベルです。

情報処理技術者試験のレベル1となります。


IPA独立行政法人情報処理推進機構|https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/list.html

ITパスポートの合格率はIPA公式サイトに記載されています。

令和3年度から受験者数が約2倍に増加しています。DX(デジタルトランスフォーメーション)が注目される中で、社会人のIT人材育成の第一歩として試験を受験される方が急増したものだと思われます。

ITパスポートが始まって以来の合格率は平均51.5%で国家資格試験としては簡単な部類に入ります。

今年度令和5年度の実績データです。


IPA独立行政法人情報処理推進機構_統計情報|https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/statistics.html

応募者の中でも学生の受験割合が19.5%、社会人の中でも非IT系が77.2%を占めています。

全ての社会人に求められる基礎知識なだけあって幅広い方が受験していますね。

合格率は学生が40%台、社会人が50%台。

経営全般の知識はITの利活用にかかわらず社会人は実務経験があり有利のため、合格率が高くなっています。そのため、学生の方は、経営全般の知識をより学習することで合格の可能性が高くなるでしょう。

資格試験概要

項目詳細
試験時間120分
出題形式多肢選択式(四肢択一)
出題数100問
試験方式CBT方式
試験会場のコンピュータで実施
試験日程通年・随時
出題分野ストラテジ系(経営全般)ITの戦略や計画に関連する知識:35問程度
マネジメント系(IT管理) ITプロジェクトやリスク管理、組織のIT活用に関連する知識:20問程度
テクノロジ系(IT技術)ITの技術やシステムに関連する知識:45問程度
合格基準総合評価点600点以上/1000点
かつ
各分野別評価点300点以上/1000点
採点方式IRTに基づき解答結果から評価点を算出
受験料7,500円(税込み)
いっしー

各分野300点以上取る必要があることから全体的に勉強する必要があるよ。

各分野の特徴

ストラテジ系:企業経営に関する知識

  • 組織のビジョンや目標に基づいたIT戦略の策定や計画立案に関する知識
  • ITの役割や戦略的な利用方法を理解し、組織の競争力向上や目標達成に向けた手法に関する知識
  • ITのトレンドや市場動向を把握し、組織の戦略に適したITの導入や活用方法の知識

マネジメント系:プロジェクトのマネジメント方法やシステム開発の知識

  • ITプロジェクトの計画、実行、監視、制御に関する基本的なプロジェクトマネジメントの知識
  • リスク管理の基礎的な概念や手法の知識
  • ITを組織やビジネスの戦略的な要素としてマネジメントするためのスキルや知識

テクノロジ系:コンピュータを理解するための数学の基礎やアルゴリズムの基礎知識

  • コンピュータやネットワーク、データベースなど、ITの基礎的な技術に関する知識
  • ソフトウェア開発やプログラミングの基礎、データの処理や保管方法などの知識
  • ITシステムや基本的なリスクやセキュリティ対策の知識
いっしー

IT系のテクノロジ系のみの資格だと思っていたけど、マネジメントや経営戦略などの非IT系の知識も必要になってくるんだね。

必要な勉強時間

学生か社会人、普段どれくらいPCに触れているかによっても異なります。

IT知識ゼロの場合

初学者の場合、約180時間と言われています。1日2時間の勉強の場合3ヶ月程度で合格を目指せます。IT知識がない場合は、IT用語を調べることから始まり満遍なく勉強する必要があるため、スケジュールを立て受験までを組み立てていきましょう。

ITの基礎知識がある場合

情報系の学生や、IT系の社会人の場合は約100時間~150時間と言われています。ストラテジ系やマネジメント系で馴染みのある分野に勉強時間を割く必要はないので、時間を削減することができます。1日2時間の勉強の場合1.5ヶ月~2ヶ月程度で合格を目指せます。

いっしー

参考となる勉強時間はテキストや参考書、問題集で勉強にかかる時間だよ。
通信講座を使えば試験合格のためのノウハウが蓄積されているので、効率よく学習ができ、合格までの時間短縮になるよ。

ITパスポートの資格を取得するべきなのか?

ITパスポート公式にも書かれているようにITを利活用するすべての社会時にとってITパスポートの知識は必須です。ITの基礎を知らなければ現代を生きていけないでしょう。

ですので、私のように全くのIT初心者の場合や学生に方に、ITパスポートの資格を取得するのをおすすめします。

おすすめする理由

  • 基礎知識の獲得・・・クラウドエンジニアには情報技術全般に関する基礎知識を持つことが重要。ネットワーキング、ハードウェア、ソフトウェア、セキュリティなどの基本的な概念や用語について理解を深めることができる。
  • システム開発に関する理解・・・システム開発の設計、構築、管理に関する知識とスキルが必要。企画、要件定義、開発、テスト、運用保守の仕事内容、流れの理解を深めることができる。
  • 会社の経営に必要な一般素養を理解できる・・・会計や法律、戦略の知識を学ぶことで、会社の問題点や組織の全体像を理解しやすくなり、効果的な戦略や方針を策定する能力が向上する。
  • 合格率が比較的高い・・・しっかりやれば合格できるので、合格した際のモチベ向上につながる。

こんな方にはおすすめしない。

  • IT初学者ではない・・・基礎的な部分になるので、よりレベルの高い基本情報技術者試験や応用情報技術者試験を目指した方が、時間効率が良い。

注意点

  • 全てが基礎的な知識・・・すべての分野において基礎的な部分になり、専門性に欠けるため、より深く理解する必要がある場合は上位レベルの資格を取得する必要がある。

まとめ

ITパスポートを取得しても意味がないと言われることが多いですが、個人的には既にIT業界で詳しい方以外の学生、社会人全員が取得していてもいい資格だと思います。

FPや簿記のように学生時代から取得が当たり前になる価値はあります。

本記事のまとめ。

  • ITパスポートは、学生やIT初学者の社会人は全員取得するべし。
  • 学習時間はIT知識ゼロの場合は180時間程度、ITの基礎知識がある場合は約100時間~150時間。計画的な学習スケジュールを組む必要がある。
  • 基礎的な部分となるため、より深く理解する場合はより上位レベルの資格を取得する必要がある。

以上です。

今日も一歩前進。明日も進み続けよう!

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この記事を書いた人

時間・場所・お金の自由を手に入れることを目標に!
大学院卒から8年間不動産会社に勤め、32歳からゼロから学ぶインフラエンジニアと投資について発信中!

2023年3月からブログSTART

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